インターネット上の広告によるものか、同様のご質問をよく受けます。私自身は使用経験がありませんので、海外での学会、文献などから得た情報からお答えします。まず、利点としては、
(1)正確な厚みのフラップを作成することが可能である。
(2)フラップ作成時の合併症がおきにくい。
が挙げられます。欠点としては、
(1)最新のマイクロケラトームに比べて切除面が粗い。よっていくらレーザーが高性能でも、スムーズな綺麗な切除ができない。
(2)フラップ作成後に気泡ができるので、すぐにはレーザー照射が出来ない。よって、手術に時間がかかる。
(3)フラップ作成後、手術途中に患者様はエキシマレーザーのところまで移動しなくてはならない。
(4)術後、層間炎症(DLK)が起きやすい。
が、挙げられております。
将来、とても有望な機械とは思いますが、現時点では開発途上であると思います。マイクロケラトームによるフラップ作成の手技が未熟の術者にとっては、安全なよい機械かもしれません。
(参考文献)
1. Journal of Refractive Surgery 2003 Vol.19:8-14
2. Journal of Cataract and Refractive Surgery 2004 Vol.30:26-32
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