眼球の回旋運動に関しては、次世代の照射(wavefront)に伴い、より精度の高い矯正をめざし議論されるようになりました。当院では手術開始当初よりこれに対し着目し、術前にマーキングを行って補正をしておりました。ですからTED導入後との差は大差はありませんが、斜乱視を引き起こす可能性が低くなった印象があります。(しっかりとデータはとってませんが)
「TEDでも手術中の回旋はどうしようもなく、数度位は許容範囲であるとどこかで聞いたのですが、TEDがない状態での許容範囲は何度位になるのでしょうか?」
非常にしっかり調べておられますが、仰るとおりでより精度を求めたら、照射中もアクティブに補正するする必要があるでしょう。ただし、現時点でこれを行えるレーザーはございません。余程緊張をされない限りそれほど回旋はしないようですが、一応頭位にて補正はしてます。
いずれにせよ2−3度のズレでしょうから、正乱視の矯正でしたらあまり結果には響いてこないように思われます。
TED導入は以前からの我々の考えに一致したオプションであったことと、より精度にこだわること、またカスタムアブレーションに備え、いち早く導入したのであって、それまでに何か問題があったわけではございません。
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